地元への誇りは教育がつくる?

 3月8日(土)の午後、神石中学校の3年生の生徒さんが、「総合的な学習の時間」に制作したRoti Harapanの看板と神石マップを届けに来てくれました。彼らは、神石中学校の最後の卒業生です。

 実は店主は、神石中学校の最初の卒業生です。3年生の時に当時の神石町内にあった2つの中学校と1つの分校が統合し、神石中学校となったのです。新校舎の完成は間に合わず、卒業までもとの校舎に通いましたが。

 当時は、高度経済成長の真っただ中で、若い人たちがどんどん田舎から都会へ出ていった時代でした。店主も都会?の高校に憧れ、田舎をあとにしました。当時は田舎はダサい、カッコ悪いといった感覚があり、田舎出身であることをできれば隠したいと思ったものでした。

 しかし、小中高校と店主の後輩であり今度大学を卒業するYさんは、神石高原町の活性化を卒業論文のテーマに選び、ネット上でも故郷のことを堂々とアップしています。なぜ?と聞いたところ、小中学校のころ、「総合的な学習の時間」に地元のことについていろいろと勉強したからかなと答えてくれました。

 先日10日に最後の神石中学校の卒業生となった後輩たちも、地元の学習を通じて地元への愛情や誇りをもってくれたのではないでしょうか。そんな顔をしていましたから。Roti Harapanも少しでもお手伝いができたとしたら嬉しいことです。

 そして、かつての地方から中央へという一方的な関係を作り変えるような何かが生まれてくれば、、、。